旅に出るときの鞄を作りたい その2 Nov.16,2001



Koeln Haupt Bahnhof

鞄の開き方について

大型の鞄というと、
今では最も一般的なプラスチック製や軽金属製のスーツケースのように
大きくふたつに割れて180°開き、
蓋側と本体側に同じように荷物を詰めるようになっているものや、
トランクやアタッシェケースのように
これも大きく蓋が90°開くものが思い起こされます。

でも、これらの鞄はほんとに使い易いでしょうか。
私も旅の期間が長かったりしてどうしようもない場合には大型のスーツケースを使います。
ところがこのての鞄は、開いた時は寝かせていて、持ち運ぶ時は立たせることになり、
キャスターを使う時はさらに向きが変ることになるため、
中で物が動かないようにするのも苦労します。
満杯になっている時はいいとして、
空気枕や空箱で隙間を埋めたりしてみても、なかなか都合の良いようにはいきません。
さらに、これを開くには相当広い場所が必要で、
宿泊地のホテルの部屋の中でさえ気軽に開けて中の物を出し入れする気にはなれません。
まして移動の途中の駅、空港、道端で開くなんてことは考えたくもありませんね。
もう少し小さなトランクやアタッシェケースでも状況は似たようなものです。

Copenhavn station

鞄ひとつで旅に出ているわけですから、
移動の途中で鞄を開けて物を出し入れすることは頻繁にあります。
地図も見たければカメラも取り出したい、買った物も鞄にしまいたいですよね。
それを考えると、どうしても鞄は
置いた状態で上から物を出し入れできるものであってほしいと思います。

上から物を出し入れするとなると、T301 のような口金式、
A101 などのパイロットケースのようなタイプ。
ファスナーによる開閉式、かぶせタイプなどが候補に上がります。

口金式は風格もあってかっこいい上に
開いたときに中のものが出し入れし易いのですが、
閉じた時にまちの部分が内側に折れ込んでくるため使えない容積が大きく、
大きさの割に物が入らないことが不満です。

また、中に入れるものが少ない時にだらしなくつぶれる鞄は嫌。
入れるものによって姿が奇妙に変形するのも嫌。
さらに「重い鞄の裏と底」
で述べたように
重い鞄の側面はある程度硬い必要があると考えていますので
今回はトランク風の硬めの鞄を作りたい。

そうなるとファスナーやかぶせ方式は似合わないので、
残る方法はパイロットケース風の開閉方式ということになります。
ただし、一般的なパイロットケースのように、
平たい上蓋がぺらぺら開きますっていう角張った姿は好きではありません。
やっぱり角は少し丸くなくっちゃ。

と、外堀から埋めて行くような話の末に鞄の形が決まったようにも思えますが、
実はA101 のような形が好きで、
最初からこのタイプで旅行鞄を作ってみようと決めていました。

Shtutgart Haupt Bahnhof

それにしても今回のプロポーションは 500×340×260mm、
ずいぶんと厚みがあってずんぐりとしたものになってしまいそうです。
にもかかわらずこの厚み 260mm に決めたことには理由があります。

鞄には、小袋やポーチ、箱などに小分けして物を詰めますが、
それらの寸法や、比較的大きなもので折りたためない物、
また折りたたんだ後の物の寸法はどうなっているでしょうか。

ワイシャツを畳んだ時の幅が 230mm、
それを入れる着替え用の袋の幅が 240mm、
A4の書類を入れる封筒の幅が 240mm、
A4の書類を入れるケース類の幅が 250mm、
B5サイズのパソコンの幅がだいたい 240mm弱。

そうです、これらを寝かせた状態で入れるために
外寸で 260mm が決まったのです。

特に柔らかい着替え類を
寝かせて入れられるか立ててでないと入れられないかでは
ずいぶんと使い勝手が変ってきますからね。

旡錫駅

その3に続く



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