目に映ってはいても見えていないもの May.21,2005



幅広い範囲の革をすくのは苦手でした。

とても硬い革であれば鉋を使うこともできます。
そんなに硬くない革の場合には、
革包丁を押して使用して、包丁の幅ずつすいてから、できてしまった段差を修正するとか、
ペディを使用して少しずつ根気よくすいてゆくといったことを行っていました。

やっぱり革漉き機がないとなぁ
と、半分あきらめていたのですが・・・

少し前に 「革工芸0手縫いの真髄」 をぱらぱらとめくっていると
革すきをしている一枚の写真が・・・
「左手人差し指で横にすべらせながら、斜めに剥いていきます。」という説明もついている。

あ、なんだそうだったのか。そうだよな。
と、やってみる。
あれま、簡単じゃないか。こりゃおもしろい。
こんなにうまく革がすけるなら、あれが作れるぞ。

ということで、どんどんすいてみました。





そして出来上ったのがこの財布。
ちょっと調子に乗ってすき過ぎたかな。


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「革工芸0手縫いの真髄」
何年前に購入したんだろう
ときどき読み直してもいたのに
あの写真だっていままで何度も見ていたはず。

目に映っているのに見過ごしているもの
見えるようになるには
心の準備が必要なのかもしれない。



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