小端を仕上げるとき、
水で湿らせるためや染料を入れるために綿棒を使います。
綿棒は手軽に使えてとても便利なのですが
たかが綿棒、どれを使っても同じ
と、ばかにしてかかると、とんでもない。
見かけは似たようでも、種類によって使い勝手がぜんぜん違います。
小端仕上げに使うには
通常の綿棒の使い方とは異なり、
水や染料で湿らせて、小端にこすり付けるようにして使いますから、
綿の部分があまり大きくなくて
固くしまっているものが適しているように思われます。
柔らかいものは、使っているうちに毛羽立ってきたり形が崩れてきたりして
余計なところに染料がつかないように大変気を使わされることになります。
下の写真は、小端仕上げに適していそうな綿棒5種類です。
A は赤ちゃん用と謳ってある細身のものです。
B も赤ちゃん用ということですが、先端の形状が小端仕上げに適しているように思えます。
C、D、E は通常の綿棒で、どれもよく似ていますが、
D だけが柄の部分がプラスチックでできています。
ちなみに値段は、それぞれ200本入りで
A は448円、B は358円、C、D、E はどれも98円でした。
さて、実際にこれらの綿棒を小端仕上げに使ってみました。
下の写真は、それぞれ左から
荒れたままの小端(長さ200mm程度)に水を塗布した後の状態
その後少し磨いた小端(長さ200mm程度)に染料を塗布した後の状態
30分程度水につけた後、指で軽くつまんでねじってみた後の状態
を表しています。
A です。
小さい割には水分を多く含み、塗布しやすいのですが、
湿った後で型崩れしやすいのが難点です。
B です。
その形からして使い始めはなかなかよさそうに思えたのですが、
すぐに毛羽立ってきて、よくありません。
C です。
これはなかなかいいですね。
長くぬらした後でもしっかりしていて、毛羽立ちも少ないようです。
D です。
見かけはC とほぼ同じなのですが、ぜんぜん違います。
毛羽立ちやすく、すぐに型崩れして使い物になりません。
E です。
これはC とD の中間という感じです。
ふふふ、
C の銘柄、知りたい?
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